いのちとみそ 冨貴書房ブックレット01
¥550
商品名:いのちとみそ
文:冨田貴史
絵:冨田栄里
装幀:川邉雄
校正:根津耕昌
B6サイズ 全44ページ
販売元:three rings
印刷・製本:株式会社グラフィック
在庫3個
説明
いのちとみそ
発酵食品の歴史。
菌の働き。
コミュニティと味噌の関係。
みそにまつわるあれこれを、読みやすくまとめたブックレットです。
<目次>
みそ汁賛美歌
土とからだと微生物
土と植物と微生物
体の中の微生物
発酵食品の中の微生物
東アジアで元気に育つ”かび”がつくる発酵食品
醤が日本列島に渡り、味噌が生まれる
「味噌」は「あじかまびすしい」
米みそ、麦みそ、豆みそ、合わせみそ
コウジカビ、酵母、乳酸菌
江戸時代に知られる、味噌の効能
現代にわかってきた味噌の効能
からだと乳酸菌
長崎で人びとを救った、わかめのみそ汁
コミュニティとみそ、仙台みそ
かまびすしき 手前みそ
味噌とコミュニティの未来
みそ汁のススメ
みそ near me !〜わたしのまわりのかもす人びと〜
あとがき
冨田貴史さん
大阪の古くからある長屋の一角で、染め・味噌造りなど冨貴工房を営み、暦や季節を意識した丁寧な暮らしを実践している方です。便利で安いことをよしとする、大量消費、使い捨ての時代を生きている私達が忘れてしまった昔ながらの暮らしは、手間も時間もかかりますが、次の世代に残していきたい先人の知恵、気候風土に密接している体のしくみなどを、心に響く言葉で綴っています。
冨貴工房には、近所のおじい、おばあ(冨田さんは、親しみを込めておじい、おばあと呼んでいます)、子どもたち、女も男もみんなフラッと立ち寄り、声をかけあい、いつも賑やかな声が聞こえてきます。おばあから預かった古いシャツを染め直したり、取り壊されるはずの家屋を復活させたり、年末の餅つきや豆まきなど季節の行事を大切にしています。
そこには昔ながらの地域のコミュニティが息づいているのです。
福島第一原発事故の後すぐに原発作業員や県内にいる親族、友人、大切な人に味噌を送りたい*と思った冨田さんは、自分の手元に味噌がないこと、すぐに造っても半年、1年と時間がかかることに自分の無力感に愕然としたそうです。それから味噌を絶やさぬよう造り続け、味噌造り・鉄火味噌造りのワークショップを日本中で開催、多くの人に自分で造るお味噌の大切さを伝え、原発作業員の方たちに今も味噌を送り続けています。また、福島県近隣の子どもたちの保養旅行を企画している海旅キャンプの代表代行もしています。
冨田さんほど、自分以外の人の命のことを大切に真剣に考えている人はなかなかいないでしょう。ここいらは、その活動と考え方、思いに強く共感し、冨田さんが伝えたいことをまとめたブックレットを、一人でも多くの必要としている方にお届けしたいと思います。
*長崎原爆爆心地から1.8km にある、聖フランシスコ病院長だった秋月医師は、著書「体質と食物 健康への道」で、『患者の救助、付近の人々の治療に当たった職員に、いわゆる原爆症が出ない原因のひとつは、ワカメの味噌汁であったと私は確信している。』 と記しています。「体質と食物 健康への道」(小出版流通センター 1980年) より引用
著者プロフィール: 冨田貴史 https://takafumitomita.net/ 1976年千葉生まれ。明治大学経営学部卒業。ソニーミュー ジック勤務後、フリーランスで原発や暦をテーマにしたイベントやワークショップを全国で行う。2011年の原発事故後は、保養キャンプなどの活動を続けながら、養生のための作業所 「冨貴工房」を立ち上げて味噌作りや草木染めを行っている。 2018年に自主出版のための「冨貴書房」を立ち上げ、執筆と編集を中心とした活動を続けている。
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