あれから1年。
地震が起きた14時46分。
主治医から父の命が残りわずかだろうと聞いていた時でした。
8階の病棟で、経験したことのない強い揺れを感じ、このまま
揺れがおさまらなかったり、強くなったらどうなるんだろう。
ありがたいことに、この年になるまで大病なく過ごしてきた
私は、311の地震で「死」をはじめて意識しました。
たくさんの命を奪った地震と津波。
そして、今もなお収束しない福島第一原発。
いろいろな情報がネットから、あふれてきます。
多くの人の人生が311を境に大きく変わり、一方では
何事もなかったように生活が営まれている。
前日の東京大空襲、そして東日本大震災。
死ぬ直前まで、私を愛し続けてくれた父と
たくさんの失われた命を想い
静かに黙祷し、今、ここに生かされていることに感謝します。
写真は、安曇野市の原生林。
お気に入りの場所です。
知る人ぞ知る場所なのですが、ここの空気は格別。
1日に吸う空気は、25kg。空気がないと生きれませんね。
「命につながるものは、みんなタダなんだよ」
尊敬するお師匠さんの言葉です。
父と同じ時期に、お師匠さんは親友を見送りました。
4月中旬頃から、化学物質を抜いて体力をつけるためと、
最期に田舎に帰れなかった父を偲びに、長野に行ってきます。