お礼とお詫び
ここいらサイト リニューアルオープンしてから、約2週間。顔見知りの常連さんや、久しぶりの方、はじめましての方、たくさんの方からご注文いただきとても嬉しかったです。ありがとうございます。
せっかくご注文いただいたのに、ここいらからのメールが迷惑メールに振り分けられてしまったり、発送完了メールがお荷物到着後に届くなど、一部のお客様にご不便とご迷惑かけてしまい申し訳ありませんでした。
決済方法が今までは銀行振込か、代金引換だけでご不便かけていましたが、ようやくクレジットカードが使えるようになりました。
ところが、イベント時では使用できるはずのJCBカードがそのままでは使用できないことが判明。はじめてご利用のお客様に初歩的な確認ミスでご迷惑かけてしまいました。せっかくここいらでお買い物してくださろうとしていたのに、エラー画面と格闘することになってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。
まだまだいたらぬところがありますが、少しずつ使いやすいように変えていきます。新しい商品も少しずつですが、増やしていきます。基準は変わらず、人と地球にやさしくて、作り手の思いがみえること。
そして化学物質過敏症の方でも使えるモノ、またお友達や家族に使ってもらいたいモノ、暮らしやすくなるモノを探してまいります。近日中に pray to nam さんの心地よい布の新シリーズの紹介もできると思いますので、ファンの方、楽しみにしてくださいね。
バロメーターをつくる
暑かった毎日が嘘のように過ごしやすくなり、あっという間に10月に入り、金木犀の香りがしてきました。私は、金木犀の香りは・・・苦手です。どのくらい苦手かというと、化学物質過敏症発症する10年程前に引っ越し先で迎えたはじめての秋に「異臭がする!」と市役所に連絡してしまったくらい。
ちょうど地下鉄サリン事件があった頃ですぐに駆けつけてくれた市役所の方達、周りを調べてもなにもないので帰ったのですが、当の本人もしばらくすると忘れてしまいました。(しばらくしたら花が散っただけ・・)
翌年、同じ頃に「また異臭が!同じニオイだ!」と、お隣の垣根の金木犀から異臭がしていました。いやぁ、お騒がせしてしまい本当に申し訳なかったです。
以前、ここいらブログにこの話題一度したようなしないような、、過去を振り返るのはやめときます。
この間、患者会のスタッフミーティングで面白い話を聞きました。その方は、いつも食べているチョコレートコーティングされているお菓子を食べようと開けたら、強烈なニオイにえらいこっちゃになったそうです。ちょうど昨年の今頃大曝露をして過敏度がとてもあがっていた頃で、大変な思いをしていたのを覚えています。いつも食べていたものにそこまで反応するくらいだから、それは大変な状態だったかと。
CSさんが反応したもの、使えないと判断したものをどうするかの選択肢は
- 捨てるか、あげる、とにかく手放す
- 封印+しまっておく
はい、この2択ですよね。私だったら食べ物は、夫や家族、友人にあげて食べてもらいます。でも、この方、強欲なため(嘘ですよーーー) BOS袋というニオイを封止する袋を二重にして封印しておいたそうです。そして、何度か開けてみて「まだダメだ」「そろそろいけるかな? もう少しかな」と確認。
自分が反応したお菓子を、パニクってすぐに手放すのではなく、自分の体調のバロメーターとして測っていたそうです。そして、その後食べられるようになったとか。体調が戻ってきてよかったですね。
金木犀異臭事件はお役所に余計な仕事増やして迷惑かけてしまったけれど、お菓子はとてもよいアイディアですね。さすがCS大先輩です。転んでもただでは起きないとはこのこと。
近所から香ってくる「いいニオイ*」もそうやって考えれば楽しめるかな。「お、今日はあまり感じないぞ(体調いいな、この調子だね♪)」「今日はいつもより強く感じるから、半身浴たっぷりして早く寝よう」とかね。
*「いいニオイ」 私は、苦手なニオイのことを「くさい」と言うかわりに、あえて「いいニオイ」と言っています。「くさい」と言うことで、それを聞いたまわりの人に不快な思いをさせ、言った自分にも還ってきます。とはいえ、身体も辛いので、「いいニオイ」「すごい!」と意思表示はしっかりすることにしています。
同じCSさんでも、反応するもの、症状に個人差があり、金木犀が大丈夫な方もいます。私は、ミントが好きです。そして、最近栗の花が大丈夫になってきました。体調がよくなってきた証かな。家のすぐ裏にあった栗林の花の季節になるとそれはそれは辛かったものだけど、過敏症回復とともに、年々気にならなくなってきました。
反応の度合いによって体調(過敏度)を測ることができるので、CSさんは是非なにかしら体調のバロメーターになるものを見つけて、日々の暮らしに役立てて下さい。感度があがってるなと思ったら、曝露を避けて無理しないで、過敏度を下げるために体のお手当をするといいのです。
大変! 悪化した!反応するものが増えた! と慌てるのは、発症後数年くらいにしておいて、その後は感度下げるために、静か~に自分にあったお手当するのが自分や家族まわりのためです。何度も慌てた私が痛感したことです。
そういえば、30代から40代に変わり体重が増えてきた頃、「測れるジーンズ」を持っていました。ちょっときつかったので、ボタンが閉められなくなったら「要注意」という目安にしていました。閉められなくなるどころか、お尻が入るかどうかも怪しくなり、柔軟剤を使っていた頃のモノだったので、封印後に誰かの元に旅立ったのですが、最近体調がよくなったことと比例して7キロ増だった体重が元に戻ったので、あのジーンズで測ってみたいなぁ。
反応しても、慌てず騒がず落ち着いて、自分の体調を測るバロメーターにする機転が回復への近道
患者会、スタッフミーティング、友達、仕事場、畑で、日々の何気ない会話が、暮らしやすくするための大きなヒントになることたくさんあります。それをどうキャッチして、肚の中に落としてあげるか、そんなことを考えながら、今日の散歩をしていました。
今年の金木犀の香りは、嫌だなぁと気になる程度。目眩、立ちくらみレベルではないのが助かります。同じものでも、いい香りと感じるか、嫌なニオイと感じるか、人によって、そしてその時の体調によっても変わるものですね。
季節の恵み
年に一度の贅沢の栗を注文して、今年は栗赤飯を作りました。数年前に亡くなった、田舎の伯母が毎年箱いっぱいに送ってくれた無農薬の栗。年末には私の分だけ別の桶で塩だけで漬けた野沢菜と、自分の家で育てたもち米でついた餅、季節の恵みが田舎から届いていました。
『お前のために塩だけで漬けたからな』と電話口で話す伯母。一度、桶を間違えたらしく「野沢菜の素」の味の野沢菜が送られてきたのはご愛嬌。
最後に会ったのも、栗の季節。自分ではもう栗を拾う元気がなく、栗を拾っていけと言われ、伯母との話もそこそこに栗を拾っていた私。栗拾いに夢中にならずに、もっと伯母と話をしておきたかったなぁ。強欲は私のことだわ。
田舎で転地療養してた時も「好きで病気になったんじゃない、病気になったものにしかわからない」そう言って、私のことをかばってくれて、父の看取りにも駆け付けてくれて病院で一晩中大きな声でしゃべっていた伯母。
父への思いが同じところにある人と一緒に別れを惜しむことができて、本当にありがたかったです。栗の季節になると手間暇かけて季節の恵みを送ってくれた伯母のことを思い出します。
CSになってからは本当にたくさんの方に助けてもらい、お世話になりました。今度は私がお返しする番。
旅立った人への想いを胸に、大切な人、大切なコト、自分がおかれた場所で、今の自分にできることを精一杯やっていきたいです。