イギリスのことわざ

一日だけ幸せでいたいなら床屋へ行け。

一週間幸せでいたいなら車を買え。

一ヶ月だけ幸せでいたいなら結婚しろ。

一年だけ幸せでいたいなら家を買え。

一生幸せでいたいなら正直でいることだ。

という、イギリスのことわざを最近知りました。

物やお金で買えるものは一時しのぎにはなるかもしれないけれど、最終的には「心」が大切ということですね。

いつもと違うブログの書き出しです。長いこと更新しなかった言い訳とか、すっ飛ばして(いつかするかも??) 今日は、メンタルケアの話をしようと思います。

化学物質過敏症の回復に必要なこと。

環境を整えて、自分が反応するものを避け、(化学物質を)入れたら出せる体つくりをすること。

と伝えていますが、最近はメンタルケアの大切さを痛感しています。私が化学物質過敏症を寛解したのは、メンタルケアなくして語れないです。

化学物質過敏症は、家庭、職場、友人、自分と関わる人たちとの関係性が大きく影響される病気です。ここいらに相談してくるCSさん達の多くが、発症後に化学物質過敏症が原因で人間関係でつまづいています。私もその1人でした。

発症直後、パニクっていた期間 「化学物質過敏症という病気があるんだ!わかってくれー」と夫に一生懸命理解してもらおうとして必死でした。私が発症した頃はまだ病名登録されてなく、国が病気と認めてくれていませんでした。 

「気のせいでしょ」と取り合ってくれない夫に、「気のせいじゃない!!」と大噴火していました。

CSさんの地雷?NGワード、「気のせい」 は、私を含め、多くのCSさんがこの言葉に大噴火したのではないでしょうか。今なら、気のせいと言われても 「気の持ちようで回復のスピードが変わること」を体感しているので、噴火どころかボヤにもなりません。

自分で勝手にこだわって言葉に反応して不機嫌になった挙げ句に人のせいにして人間関係壊すコースは、選ばないことにしました。もうお腹いっぱいです。

先日、コロナの後遺症で倦怠感などで苦しんでいる若い人達が仕事や家事ができずに休むと、「怠けているんじゃないの」と言われて辛いという話を耳にしました。その気持ち、すっごーーーくわかるわ。世の中のCS、ES、CFS(慢性疲労症候群)の人たちは同じ道を通っているからね。

経験してないことはわからないから、人に期待するのが無理ってもんです。理解してもらいたいという気持ちもわかるけれど、大切なのは協力してもらうこと。そのために、エネルギーを使うことにしたのです。

同居の家族には、とにかくできるかぎり協力してもらないわないと、回復への道は険しいです。私は人間関係でつまづいたこともあるけれど、家族、友人、発症してからみつけた仕事にも本当に恵まれて、協力してもらっています。だからこそ、寛解できたと言っても過言ではないくらいです。

病は気から?

化学物質過敏症は気のせいではないけれども、気持ちのもちようで回復のスピードが大きく変わるということを、身をもって経験しました。いつか時系列にしてまとめてみたいと思っているのですが(と言うとやらない私を知っている)発症してから回復、寛解にいたるまでの道のりで大きな転機がいくつかありました。

「回復した大きな転機その1」と言ってもいい、田舎への避難。CS発症後悪化して自宅にいられなくなり、いつも田舎に帰ると泊めてくれる山奥のお師匠さんの家に、大きな車に布団一式、着替えの山、引越なの?というくらいの荷物を抱えて転がり込んだのです。

たくさんの荷物をみて「物を持つということは不自由だ」とお師匠さんは教えてくれて、「車に乗ってばかりでガソリンふりまいて、自分の足で歩かないから、自家中毒になってるのよ。歩きなさい!」と渇を入れられ、翌日に近所の山に連れて行かれた私。

その後、近所の駆け込み寺のようなところにしばらく滞在したのだけど、今は亡き持ち主の農家さんに、化学物質過敏症のことを熱っ苦しく語っていた時 「お師匠さんが化学物質過敏症は気のせいだって言っていたけど、どうなの?」と聞かれました。

最近では落ち着いてきたものの、しばらくは化学物質過敏症の話題になるとどうしてもエキサイトして空気読まずに熱く語ってしまっていた私。今思い返すと、自分のことしか考えてなかったなぁと、ちょっと恥ずかしくなったりしています。いや、かなり・・です。

落ち着いてるよね?? 熱っ苦しい私を見つけたらご一報ください(笑)

今年の8月に久しぶりに訪れたお師匠さんの家の裏庭のイヤシロチでアーシング

山奥で畑をしながら、電子レンジもTVもパソコンもない自然に沿った暮らしをしているお師匠さん。化学物質過敏症のことも理解してくれているはずなのに、気のせいですとーーー??と一瞬ひるみつつ、そこで「はい、気のせいなんですよ」とは言えず、全国の化学物質過敏症発症者代表として(大げさすぎ)、きちんと伝えたい思いもあり、冒頭の「化学物質過敏症は気のせいではないけれども、気持ちのもちようで回復のスピードが大きく変わる」というようなことを、「病は気からと言うように・・ゴニョゴニョ」としどろもどろしながら伝えた記憶があります。

今も決して上手とは言えないけども、まだまだ言葉にして伝えることが下手だったあの頃、熱っ苦しいだけでした(笑)

田舎での避難中、農薬散布している場面や、松食い虫の空中散布に直面し、「どこに逃げても化学物質をゼロにすることはできない」こと、「入れても大丈夫な体つくりをすること」を身をもって知ってから、私の回復への道のりがスタートしたのです。

考え方を変えてから、少しずつ回復していき、回復が進んでいくにつれ、メンタルケアの大切さなくして語れない、と思うのでした。

CS回復するために役に立った考え方をもっと読みたい人は、こちらのブログにどうぞ 「ニーバーの祈り」

私の大切な親友が大病を抱えながら、まわりがびっくりするような状態をキープしています。彼女はメンタルケアの達人。そういう仕事もしていた彼女をみていると、自分のご機嫌は自分でとることが誰よりも上手だし、とにかくポジティブ思考。改めて、少しでも彼女のようにポジティブ思考になりたいと尊敬のまなざしでみています。

そんな彼女は私の不器用で熱くバカッ正直なところが好きでいてくれるのだと思うのです。正直は幸せの近道だぁ~

本人はあまり認めてないけれども、我が家の野獣こと夫も、前向き男。価値観がびっくりするくらい逆な2人が長年一緒にいるのはやっぱりポジティブ思考が大切なのかもしれないね。

そうそう、ポジティブ親友は犬の散歩を朝晩1時間ずつ欠かさず続けています。だから、彼女の家に行くと、いつもは20分コースの散歩が1時間、しかも朝晩2回!散歩もメンタルケアに一役かっているに違いないです。毎日の積み重ね、そして続けること、大事だね。

ブログも続けろよーっ という声が聞こえてくるぅぅー あ、床屋行こう。